【統合失調症とナイアシン(ビタミンB3)】

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    JUGEMテーマ:食事・栄養療法

     

    統合失調症とナイアシン(ビタミンB3)


    精神病超ハイリスク群における状態指標
    ⇒ナイアシン皮膚感受性

    〈背景〉 
    精神病の予防及び早期介入の研究では,リスク群を定義する生物学的指標が注目されている。
    ★『ナイアシン(ビタミンB3)刺激に対する皮膚紅潮反応の減弱』は,「未治療統合失調症」で最もよく再現されている所見の一つ。
    これは,アラキドン酸代謝,炎症性活性化,血管運動機能と関連する『プロスタグランジン介在経路の障害』を反映している。
    一方,『超ハイリスク(UHR)群ではナイアシン感受性の亢進』が近年報告されており,精神病前駆期の動的な変化が示唆されている。
    しかし,多様な超ハイリスク群が層別化されていないため,その特徴は明らかになっていない。
    本研究では,『ナイアシン皮膚テスト』を用いて,超ハイリスクの亜型ごとのナイアシン反応性の相違を,精神症状や精神病移行予測の妥当性との関連と共に探索した。

    〈方法〉 
    ドイツのイエナ(Jena)大学病院で,初回精神病エピソード(FEP)群105名,UHR群84名,健常群180名を対象に,3種類の濃度(0.1M,0.01M,0.001M)の水成ニコチン酸メチルパッチを前腕内側に貼付し,皮膚紅潮反応(光反射分光法)を用いて感受性を検証した。
    FEP群では66名が第二世代抗精神病薬での治療を受けており,UHR群では抗精神病薬は投与されていなかった
    UHR群は三つの亜型,すなわち短期間の間欠的な精神病症状(BLIPS)がある群(UHR-B)12名,微弱な陽性症状がある群(UHR-A)45名,精神病家族歴や統合失調型パーソナリティ障害があり,機能の全体的評定(Global Assessment of Functioning Scale:GAF)で30%の低下がある遺伝的リスク群(UHR-G)27名に分類した。UHRの三つの亜型と精神病への移行/非移行の定義は,発症リスクのある精神状態の包括的評価(Comprehensive Assessment of At Risk Mental States:CAARMS)のPACE(Personal Assessment and Crisis Evaluation)基準に従った。
    精神症状は陽性症状評価尺度(SAPS),陰性症状評価尺度(SANS),簡易精神症状評価尺度(Brief Psychiatric Rating Scale:BPRS),精神症状評価尺度(SCL-90-R)で評価した。

    〈結果〉 
    ナイアシン感受性の群間差は0.001Mの条件でのみ認められた(F =5.43,p=0.005)。
    FEP群では,UHR群全体や健常群よりも有意にナイアシン感受性が低下していた。
    UHR群全体では健常群と有意な差は見られなかったが,UHR-B群とUHR-A群ではFEP群と同様にナイアシン感受性の低下が見られ,UHR-G群では健常群との違いは見られなかった。
    ナイアシン感受性は,FEP群ではSAPSの幻覚のスコアと逆相関があり(r =−0.30,p=0.046),UHR-B群ではSAPSの思考形式障害のスコアと逆相関した(r =−0.85,p=0.034)。
    UHR群全体で精神病への移行率は最初の1年間で16.5%であり,UHR-B群あるいはUHR-A群からの移行であった。
    精神病移行群では健常群よりも有意にナイアシン感受性が低下していたが,非移行群では健常群と差がなかった。
    〈結論〉 
    ナイアシン感受性が『精神病前駆期の状態指標』となり得ることが示唆された。
    今後,リスク変化を評価する簡便なベッドサイドマーカーとして,また『抗炎症薬』など新規治療による予防戦略が有効である超ハイリスク群を同定する指標として,更なる探索が望まれる。
    (谷 英明)
    LANGBEIN, K., SCHMIDT, U., SCHACK, S., et al. State Marker Properties of Niacin Skin Sensitivity in Ultra-High Risk Groups for Psychosis – An Optical Reflection Spectroscopy Study. SCHIZOPHR RES, 192, 377-384, 2018
    < PSYCHOABSTRACT 2018 No.3 P.7>



     

     

     

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    【うつ病発症の予防効果あり:週に1時間以上の運動で】

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      JUGEMテーマ:食事・栄養療法

       

      うつ病発症の予防効果あり:週に1時間以上の運動で

       

      《運動によるうつ病の予防効果》

      〈方法〉 
      HUNT研究(Health Study of Nord-Trøndelag County)は,これまでに行われた中でも最も大規模かつ包括的な全住民ベースの健康調査の一つであり,1984年1月〜1986年2月の第1相(HUNT 1相)において,ノルウェーのヌール・トロンデラーグ県の20歳以上の全住民から参加者を集め,1995年8月〜1997年6月の第2相(HUNT 2相)で全参加者の9〜13年後を前方視的に追跡調査したものである。

      〈結果〉 
      基準時点での『1週間当たりの総運動時間と将来のうつ病のリスクとの間には逆相関』が認められた(p=0.001)が,不安については基準時点の総運動時間にかかわらずリスクは同程度(p=0.21)であった。

      この予防効果のほとんどは比較的低いレベルの運動でも認められており,『1週間当たりの運動時間が1時間』を超えても追加的な効果は認められなかった。

      また,運動強度による相互作用を示すエビデンスも認められなかった(p=0.96)。
      交絡因子を調整した後に,観察された関連に因果関係があると想定した場合,人口寄与割合からは,もし全参加者が少なくとも週に1時間以上身体活動を行っていたとすれば,『将来のうつ病症例の12%が予防』できていたであろうことが示唆された。

      〈結論〉 
      定期的な余暇時の運動は,いかなる強度であっても,将来における『うつ病の発症を予防』するが,不安症に対する予防効果は認められない。

      本研究の結果からは,集団レベルで見れば,1週間当たりで費やす運動時間の増加は,比較的小さいものであっても,公衆の精神衛生上の重要な利益をもたらし,うつ病の新たな発症を相当数予防できる可能性があることが示唆される。

      (赤石 怜)
      HARVEY, S. B., ØVERLAND, S., HATCH, S. L., et al. Exercise and the Prevention of Depression: Results of the HUNT Cohort Study. AM J PSYCHIATRY, 175, 28-36, 2018
      < PSYCHOABSTRACT 2018 No.3 P.8-9>

       

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      【認知症の罹患率と飲料水に含まれるリチウムとの関連】

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        JUGEMテーマ:認知症

         

        認知症の罹患率と飲料水に含まれるリチウムとの関連

         

        〈背景と目的〉 これまでの動物実験から長期的なリチウム投与が学習や記憶を改善するとの報告があり,ヒトでの観察研究でも,継続的なリチウム治療が双極性障害の患者の認知症発症リスクを低減させ得ることが示唆されている。

        また,より低用量のリチウムがヒトの認知機能に影響したという報告も見られる。本研究では,一般人口集団における認知症の罹患率が,飲料水中のマイクロレベルのリチウムへの長期的曝露によって変動するかどうかについて調査を行った。

         

        〈方法〉 データは,デンマークに在住する560万人全員に割り当てられた個人識別番号を用いてデンマークの全住民ベースの登録にリンクさせることにより集め,1970年1月1日〜2013年12月31日の期間に認知症の診断で病院を受診した50〜90歳の全患者と,年齢・性別をマッチさせた対照者によるコホート内症例対照研究を行った。

         

        151ヶ所の給水場での飲料水のサンプルを用いて,クリギング法に基づき全国的なリチウムの摂取量を推定し,デンマークの275の自治体ごとのリチウムレベルを算出し,全ての研究参加者の1986年以降の居住地に基づいてリチウムへの平均曝露量を推定した。

         

        入院または外来での認知症の診断を主要評価項目とし,アルツハイマー型認知症及び血管性認知症の診断を副次評価項目として,認知症患者と対照者の間でリチウム曝露量の分布を比較した。

         

        〈結果〉 73,731名の認知症患者と733,653名の対照者が本研究に組み込まれた。

        認知症患者群と対照群では平均リチウム曝露量の分布は有意に異なっており,患者群では中央値11.5μg/L,四分位範囲6.5-14.9μg/L,対照群では中央値12.2μg/L,四分位範囲7.3-16.0μg/Lであった(p<0.001)。

        Cox比例ハザード回帰モデルでの解析では,曝露量2.0〜5.0μg/Lの群と比較して,認知症の罹患率比は,15.0μg/L以上の曝露群[0.83,95%信頼区間(CI):0.81-0.85;p<0.001],10.1〜15.0μg/Lの曝露群(0.98,95%CI:0.96-1.01;p=0.17)では低いものの,5.1〜10.0μg/Lの曝露群(1.22,95%CI:1.19-1.25;p<0.001)では有意に高いという非線形の結果となった。

        アルツハイマー型認知症と血管性認知症それぞれについての解析でも同様の結果が得られた。

         

        〈結論〉 本研究は飲料水中のリチウムと認知症の罹患率を調査した初めての研究である。その結果は,飲料水中のリチウムへの曝露が長期的に多いことは,認知症の罹患率を非線形的に低減させる可能性を示唆するものとなった。

        しかしながら,居住する自治体に関連した環境因子や公的介護に関する因子などの交絡因子による影響については,本研究では除外することができていない。

         

        KESSING, L. V., GERDS, T. A., KNUDSEN, N. N., et al. Association of Lithium in Drinking Water With the Incidence of Dementia.  JAMA PSYCHIATRY, 74, 1005-1010, 2017

        < PSYCHOABSTRACT 2018 No.2 P.18訳赤石怜>

         


        【精神病における血液脳関門(BBB)】

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          血液脳関門(Brain-Blood Barrier:BBB)の異常は,’沼潅罅き脱髄疾患,てんかん,で知症などの病態生理に関わっている。

           

          ≪BBBの機能≫

          BBBは脳の微小血管と隣接するペリサイト,アストロサイト,ミクログリアなどから形成され,水溶性の物質,分子量の大きな物質,末梢血の免疫細胞が通過できないようにしており,必要な栄養素はGLUT1やLAT1といった取り込みトランスポーターにより輸送され,発現している「P糖タンパク」は様々な物質を外向きに輸送し,脳内の恒常性を保つ役割をしている。

          抗精神病薬などの脂溶性薬剤は拡散により脳内に達するが,P糖タンパクにより排出される。

          実際には,抗精神病薬の多くは取り込みトランスポーターの基質であり,BBBの物質透過性やトランスポーターの発現量は病態によって変化するため,脳内の薬物動態を予想することは困難である。

           

          ≪精神病患者におけるBBBの障害≫

          血液脳関門の障害の指標として最も確立しているものは,「血液と髄液におけるアルブミン濃度の比(QAlb)」である。

          ★QAlbの増加は精神病患者の20%程度で認められる。

          また,初回エピソード統合失調症患者において,カゼインとグルテンに対する抗体の髄液中濃度と血中濃度が相関しており,これは血液脳関門の透過性が亢進していることを示唆している。

          死後脳の所見として,精神病患者では,微小血管内皮細胞のイオントランスポーター,細胞接着,細胞増殖に関係する遺伝子がダウンレギュレーションされていることが示されている。

          しかしながら,こういった変化がBBBの機能とどの程度相関しているかは不明である。

          また,精神病患者においては血管内皮細胞に炎症や免疫機能と関連するタンパク質が多く発現しており,末梢の炎症から脳を保護する細胞が増えている可能性がある。

          他のBBBの障害のマーカーとして,「S100B」が挙げられる。

          S100Bはアストロサイトやオリゴデンドロサイトから分泌され,正常では血中にほとんど検出されないが,BBBが障害されると血中濃度が上昇する。

          精神病患者では,S100Bの濃度が上昇しており,陽性症状及び総合精神病理の尺度,罹病期間と関連していることが示されている。

          近年,グルタミン酸の過剰な放出と精神病との関連が注目されている。グルタミン酸の増加はBBBの透過性を亢進させることが示されており,更に,BBBはグルタミン酸を脳外の間質液に排出する機能を担っているが,統合失調症患者ではこの機能が異常であることが示唆されている。

           

          ≪統合失調症におけるBBBと免疫仮説≫

          精神病患者では血液中のサイトカインが増加しており,脳内のミクログリアが活性化していることが示されている。

          近年,「抗N -メチル-D-アスパラギン酸受容体(NMDAR)抗体」と精神病の関連が注目されている。

          しかし,健常者ではNMDAR自己抗体が脳内にほとんど入らず,しかも,この抗体と精神症状が関連しているのは,BBB障害の代替マーカーである頭部外傷の既往がある患者やアポリポプロテインE4を保有している患者においてのみであることが報告されており,BBBの障害が関与していると考えられる。

           

          ≪治療上の関与≫

          精神病治療の主軸は抗精神病薬治療であるが,患者の1/3は抗精神病薬治療に反応しない。P糖タンパクは薬剤を脳内から排出する役割を持っており,その活性が抗精神病薬に対する治療抵抗性に関与しているかもしれない。

          多くの抗精神病薬はP糖タンパクを阻害する作用があるため,薬剤相互作用の原因となる可能性がある。

           

          〈結論〉

          BBBの異常は.縫紂璽蹈鵑竜’衆枉錙き炎症による透過性の亢進,グルタミン酸のホメオスタシス異常,す垣鎖隻駄抵抗性などを介して,精神病の病因,臨床経過,治療反応などに影響を与えている可能性がある。

           

          POLLAK, T. A., DRNDARSKI, S., STONE, J. M., et al. The Blood-Brain Barrier in Psychosis.  LANCET PSYCHIATRY, 5, 79-92, 2018

          < PSYCHOABSTRACT 2018 No.2 P.7-8石田琢人訳 改変>

           


          【母体の食と統合失調症】

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            JUGEMテーマ:精神医学(psychiatry)

            JUGEMテーマ:食事・栄養療法

             

            母体の食と統合失調症
            第二次世界大戦末期にオランダのアムステルダムでは,ナチスドイツによって陸路が封鎖された影響により一時的に極端な食料不足に陥り,食料配給は一人当たり一日1000kcal以下でした。

             

            この飢餓の時期に母親の胎内にいた子どもが成人した際,統合失調症の発症率は約2倍1),反社会性人格障害も2.5倍2)に増加したといいます。

             

            また,1959〜61年にかけて中国でも大飢饉が起こりましたが,この時期に母親の胎内にいた子どもが成人に達した際にも,統合失調症の発症率が約2倍になったという報告があります3)。

             

            DHAなどの脂肪酸は,母体から胎盤を通じて胎児に供給され,その量は母体の血中濃度に依存することが報告されています4,5)。

             

            統合失調症やうつ病などの精神疾患に,DHAやエイコサペンタエン酸 (EPA)といった脂肪酸が効果的であるという知見6)から,
            胎児期における脂肪酸の供給が,脳の発生,発達期に重要な栄養素の一つであり,
            胎児期の脂肪酸などの栄養不良が神経回路の形成障害をもたらし,将来の精神疾患発症の脆弱性に関係するのではないかと考えられています。

             

            1) Susser, E. S. & Lin, S. P., Arch. Gen. Psychiatry, 49, 983-8 (1992) .

              Schizophrenia after prenatal exposure to the Dutch Hunger Winter of 1944-1945.


            2) Neugebauer, R., Hoek, H. W. & Susser, E., JAMA, 282, 455-462 (1999) . 

                Prenatal Exposure to Wartime Famine and Development of Antisocial Personality Disorder in Early Adulthood


            3) St Clair, D. et al., JAMA, 294, 557-62 (2005) . 

                Rates of adult schizophrenia following prenatal exposure to the Chinese famine of 1959-1961.


            4) Innis, S. M., J. Pediatr., 143, S1-8 (2003) .

                Perinatal biochemistry and physiology of long-chain polyunsaturated fatty acids.


            5) Elias, S. L. & Innis, S. M., Am. J. Clin. Nutr., 73, 807-14 (2001)

                Infant plasma trans, n−6, and n−3 fatty acids and conjugated linoleic acids are related to maternal plasma fatty acids, length of gestation, and birth weight and length


            6) 斎藤淳&秋山一史,精神科, 14, 419-30 (2009) .

              <Brain Science69> オメガ-3 脂肪酸(DHA, EPA)と精神疾患

             

             

            大隅 典子,オレオサイエンス 第11巻 第10号(2011)

            高度不飽和脂肪酸および脂肪酸結合タンパ ク質の神経新生に対する役割

             

             


            【慢性炎症とうつ病】

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              JUGEMテーマ:精神医学(psychiatry)

              JUGEMテーマ:食事・栄養療法

               

              慢性炎症とうつ病
              神経変性疾患,精神疾患はいずれも慢性炎症が病態に深く関与しており 1,2),また慢性疾患のリスク要因である加齢でも,細胞あるいは組織の加齢に伴う慢性炎症が関与するとされます 3)。

               

              炎症が病的に持続する慢性炎症では,心理社会的ストレス,肥満,睡眠障害などが要因となり,血管内皮細胞やマクロファージ等が持続的に活性化した結果,産生・放出された炎症性サイトカイン(IL-1βやTNFαなど)が炎症を持続的に増幅させる機序が基盤と考えられています 4,5)。

               

              慢性炎症とうつ病の関連についての報告は相次いでおり 8),幼少期に血清IL-6濃度が高いほど,青年期にうつ病を発症するリスクが濃度依存的に高まると報告され6),幼少期の心理社会的ストレスが免疫系に長期的に影響を及ぼす可能性が示唆されています。

              またうつ病患者において,ベースラインの血清 CRP 値が,SSRIであるエスシタロプラムあるいは三環系抗うつ薬ノリトリプリリンの治療反応性を特異的に予測すると報告され7),抗うつ薬を選択する上で CRP値が有用なバイオマーカーとなる可能性が示唆されています。

               

              1)Haroon E, Raison CL and Miller AH(2012)Psychoneuroimmunology meets neuropsychopharmacology:translational implications of the impact of inflammation on beh avior. Neuropsychopharmacol, 37:137─ 162.


              2)溝口義人,門司 晃(2014)慢性炎症と気分障害.分子精神医学,14:30-34.


              3)Tchkonia T, Zhu Y, van Deursen J, et al(2013) Cellular senescence and the senescent secretory phenotype:therapeutic opportunities. J Clin Invest, 123:966-972.


              4)Nathan C and Ding A(2010)Nonresolving inflammation. Cell, 140:87-882.


              5)Tabas I and Glass CK(2013)Anti-inflammatory therapy in chronic disease:challenges and opportunities. Science, 339:166-172.


              6)Khandaker GM, Pearson RM, Zammit S, et al(2014)Association of serum interleukin 6 and C-reactive protein in childhood with depression and psychosis in young adult life:a population-based longitudinal study. JAMA Psychiatry, 71:1121-1128.


              7)Uher R, Tansey KE, Dew T, et al(2014)An inflammatory biomarker as a differential predictor of outcome of depression treatment with escitalopram and nortriptyline. Am J Psychiatry, 171:1278─ 1286.


              8)Tchkonia T, Zhu Y, van Deursen J, et al(2013)Cellular senescence and the senescent secretory phenotype:therapeutic opportunities. J Clin Invest, 123:966-972.

               

              溝口義人,鍋田紘美,今村義臣,原口祥典,門司晃,免疫系と精神疾患,Japanese Journal of Biological Psychiatry Vol.27, No.1, 2016

               


              【うつ病は認知症の発症リスク】Dr.奥平の栄養漢方治療講座<その他>

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                JUGEMテーマ:食事・栄養療法

                JUGEMテーマ:認知症

                 

                うつ病は認知症の発症リスク


                高齢者のうつ病では、うつ病からアルツハイマー型認知症に移行する人が非常に多い。

                若い時のうつ病の発症も認知症のリスクにつながります。

                認知症の予防は、うつ病の予防からはじめてみましょう。

                 

                ”腎へのストレス
                ∨性炎症 を減らす生活。

                 

                タバコ、運動不足、社会的孤立、糖尿病、オメガ3(EPA・DHA)が少ない食生活 などに注意してみよう。

                 

                 

                出典)

                Eur J Pharmacol. 2010 Jan 10;626(1):64-71. doi: 10.1016/j.ejphar.2009.10.022. Epub 2009 Oct 18.

                Depression and Alzheimer's disease: neurobiological links and common pharmacological targets.

                Caraci F1, Copani A, Nicoletti F, Drago F.

                 

                 

                ◆奥平智之FBグループ

                 日本栄養精神医学研究会

                 食事栄養療法俱楽部

                 【テケジョ=鉄欠乏女子】

                 

                ◆奥平智之著書

                 マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ

                 単行本(ソフトカバー) – 2017/11/11
                 奥平 智之  (著),‎ いしいまき (イラスト)  

                 

                ◆奥平智之連載

                 精神看護にて2018年03月号から2年間予定

                 2018年03月発行 (通常号) ( Vol.21 No.2 )
                 2018年05月発行 (通常号) ( Vol.21 No.3 )

                1. 奥平智之:栄養精神医学(1)貧血がなくても鉄不足でメンタル不調.精神看護(21)2:158-164,2018
                2. 奥平智之:栄養精神医学(2)鉄欠乏改善でレジリエンスの向上を!.精神看護(21)3:264-271,2018

                【神経細胞とグリア細胞】Dr.奥平*精神科医のひとり言

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                  JUGEMテーマ:精神医学(psychiatry)

                  JUGEMテーマ:食事・栄養療法

                   

                   

                  神経細胞とグリア細胞
                  「人間は脳の1割ほどしか有効に使っていない」という俗説(脳の10パーセント神話)がありますが、これはグリア細胞の機能がよくわかっていなかった時代に、働いている細胞は『神経細胞』だけという思い込みから広まったものと言われています。

                  脳スキャン画像が示すところによると、人間の脳は何をしている時でもすべての領域が活発に働きます。睡眠中であっても脳のすべての部分にある程度の活動が認められます。

                  最近では脳の大部分は有効的に活用されており、脳の一部分が破損など何らかの機能的障害となる要因が発生した場合にあまり使われていない部分は代替的または補助的に活用されている可能性があると考えられています。

                   

                  ★ヒトの脳は、1000億個の『神経細胞(ニューロン)』と、
                  その10倍以上の数の『グリア細胞』から構成されています。

                   

                  《3種のグリア細胞》
                  ミクログリア
                  中枢系の免疫担当
                  中枢神経系に存在する常在性マクロファージとも呼ばれる
                  病態時には、細胞体の肥大化や細胞増殖を伴い活性化状態となる


                  オリゴデンドロサイト
                  神経伝達速度を上げるためのミエリン鞘をつくる


                  アストロサイト
                  星のような外見
                  神経栄養因子をつくったり、グリコーゲンを貯蔵し、エネルギー源としてニューロンに供給するなどして神経細胞に栄養を与えたり、過剰なイオンや神経伝達物質を速やかに除去することにより、神経細胞の生存と働きを助ける
                  脳を有害物質から守る血液脳関門をつくる
                  睡眠時に脳から有害物質を取り除く
                  シナプス伝達効率や局所脳血流の制御

                  日本生物物理学会 参照

                   

                   

                   

                  ◆奥平智之FBグループ

                   日本栄養精神医学研究会

                   食事栄養療法俱楽部

                   【テケジョ=鉄欠乏女子】

                   

                  ◆奥平智之著書

                   マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ

                   単行本(ソフトカバー) – 2017/11/11
                   奥平 智之  (著),‎ いしいまき (イラスト)  

                   

                  ◆奥平智之連載

                   精神看護にて2018年03月号から2年間予定

                   2018年03月発行 (通常号) ( Vol.21 No.2 )
                   2018年05月発行 (通常号) ( Vol.21 No.3 )

                  1. 奥平智之:栄養精神医学(1)貧血がなくても鉄不足でメンタル不調.精神看護(21)2:158-164,2018
                  2. 奥平智之:栄養精神医学(2)鉄欠乏改善でレジリエンスの向上を!.精神看護(21)3:264-271,2018

                  【脳の細胞はどうなってる???】Dr.奥平*精神科医のひとり言

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                    JUGEMテーマ:精神医学(psychiatry)

                    JUGEMテーマ:食事・栄養療法

                     

                    脳の細胞はどうなってる???


                    ヒトの脳は、1000億個の神経細胞(ニューロン)と、
                    その10倍以上の数の「グリア細胞」から構成されています。

                     

                    《3種のグリア細胞》
                    ミクログリア
                    中枢系の免疫担当
                    中枢神経系に存在する常在性マクロファージとも呼ばれる
                    病態時には、細胞体の肥大化や細胞増殖を伴い活性化状態となる


                    オリゴデンドロサイト
                    神経伝達速度を上げるためのミエリン鞘をつくる


                    アストロサイト
                    星のような外見
                    神経栄養因子をつくったり、グリコーゲンを貯蔵し、エネルギー源としてニューロンに供給するなどして神経細胞に栄養を与えたり、過剰なイオンや神経伝達物質を速やかに除去することにより、神経細胞の生存と働きを助ける
                    脳を有害物質から守る血液脳関門をつくる
                    睡眠時に脳から有害物質を取り除く
                    シナプス伝達効率や局所脳血流の制御

                     

                    日本生物物理学会 参照

                     

                    ※「人間は脳の1割ほどしか有効に使っていない」という俗説(脳の10パーセント神話)がありますが、これはグリア細胞の機能がよくわかっていなかった時代に、働いている細胞は神経細胞だけという思い込みから広まったものと言われています。

                    脳スキャン画像が示すところによると、人間の脳は何をしている時でもすべての領域が活発に働きます。睡眠中であっても脳のすべての部分にある程度の活動が認められます。

                    最近では脳の大部分は有効的に活用されており、脳の一部分が破損など何らかの機能的障害となる要因が発生した場合にあまり使われていない部分は代替的または補助的に活用されている可能性があると考えられています。

                     

                     

                     

                    ◆奥平智之FBグループ

                     日本栄養精神医学研究会

                     食事栄養療法俱楽部

                     【テケジョ=鉄欠乏女子】

                     

                    ◆奥平智之著書

                     マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ

                     単行本(ソフトカバー) – 2017/11/11
                     奥平 智之  (著),‎ いしいまき (イラスト)  

                     

                    ◆奥平智之連載

                     精神看護にて2018年03月号から2年間予定

                     2018年03月発行 (通常号) ( Vol.21 No.2 )
                     2018年05月発行 (通常号) ( Vol.21 No.3 )

                    1. 奥平智之:栄養精神医学(1)貧血がなくても鉄不足でメンタル不調.精神看護(21)2:158-164,2018
                    2. 奥平智之:栄養精神医学(2)鉄欠乏改善でレジリエンスの向上を!.精神看護(21)3:264-271,2018

                    【うつ状態と栄養】 Dr.奥平*精神科医のひとり言

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                      JUGEMテーマ:食事・栄養療法

                       

                      【うつ状態と栄養】 


                      うつ状態に対する栄養療法として、葉酸を補助薬として使用する治療の有効性が報告されています1)。

                       

                      現在,食事から摂取できる栄養素の中でうつ状態との関連が示唆されているのは,DHA・EPA・α-リノレン酸等の n-3 系脂肪酸 1),葉酸を含むビタミンB 群です1)2)。

                       

                      葉酸 は メチオニンの代謝系でメチル基を供給する重要な栄養素です。経口摂取したアミノ酸から生じる有害なホモシステイン の代謝には葉酸,ビタミン B2,ビタミン B6,ビタミン B12が不可欠であり,これらの栄養素が欠乏することによって有害な血中ホモシステインが増加します3)4)。

                       

                      さらに,こうした反応には メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(以下,MTHFR)遺伝子多型が影響しており,MTHFR TT 型はその酵素活性が低下し,食品から十分に葉酸を摂取していても,低葉酸,高ホモシステイン血症 を招きやすいことが 300 人の日本人を分析して解明されました4)。
                       
                      1) Sarris J, Schoendorfer N, Kavanagh DJ. (2009) Major depressive disorder and nutritional medicine: a review of monotherapies and adjuvant treatments. Nutr Rev 67: 125-131. [陣内 瑶,山口律子共訳 香川靖雄監修(2009)大うつ病性障害と栄養医学:単剤療法と補薬療法についての再評価.栄養学レビュー 18, 30‒8.]


                      2) Murakami K, Sasaki S (2010) Dietary intake and depressive symptoms: a systematic review of observa tional studies. Mol Nutr Food Res 54: 471‒88.


                      3)久田哲也,石川俊次,大鈴文孝(2000)ホモシステインの測定意義.臨床栄養 96(臨時増刊号), 686‒90.


                      4) Hiraoka M, Kato K, Saito Y, Yasuda K, Kagawa Y (2004) Gene-nutrient and gene-gene interactions of controlled folate intake by Japanese women. Biochem Biophys Res Commun 316: 1210‒6.


                      日本栄養・食糧学会誌 第64巻 第4号 229‒238(2011)
                       

                       

                       

                       

                      ◆奥平智之FBグループ

                       日本栄養精神医学研究会

                       食事栄養療法俱楽部

                       【テケジョ=鉄欠乏女子】

                       

                      ◆奥平智之著書

                       マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ

                       単行本(ソフトカバー) – 2017/11/11
                       奥平 智之  (著),‎ いしいまき (イラスト)  

                       

                      ◆奥平智之連載

                       精神看護にて2018年03月号から2年間予定

                       2018年03月発行 (通常号) ( Vol.21 No.2 )
                       2018年05月発行 (通常号) ( Vol.21 No.3 )

                      1. 奥平智之:栄養精神医学(1)貧血がなくても鉄不足でメンタル不調.精神看護(21)2:158-164,2018
                      2. 奥平智之:栄養精神医学(2)鉄欠乏改善でレジリエンスの向上を!.精神看護(21)3:264-271,2018

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