【開催報告】埼玉小江戸漢方カンファレンス2018秋〜鍼灸師医師交流会・薬剤師学術講演会〜【認知症治療と漢方】宮澤仁朗先生講義

0

    JUGEMテーマ:食事・栄養療法

     

    【認知症治療と漢方】宮澤仁朗先生講義
    漢方のお話だけでなく、簡易診断法、画像診断(脳形態、視覚情報処理)、検査方法など幅広い臨床経験から興味深いお話を伺いました

     

    ●近年アルツハイマー型認知症が増加
    診断技術の向上により・・新たな疾患概念:レビー小体型認知症

     

    ●アルツハイマー病の簡易診断法
    記憶の検査・・日時の見当識、遅延再生
    図形の描写・・立方体の絵
    SPECT(核医学検査)、頭部MRI
    血液・尿検査・・血液検査、生化学(肝・腎・甲状腺機能、ほか)

     

    ●認知症のBPSD(行動・心理症状:behavioral and psychological symptoms of dementia)に対する薬物療法・・幻覚妄想・夜間妄想・精神興奮等に対して使用
    ・・主流は非定型抗精神薬(第二世代抗精神病薬)、錐体外路症状は軽減したが、他の副作用が問題
    ➤➤漢方薬の特徴、有用性を考える!!

     

    ●アルツハイマー型認知症に対する漢方治療
    抑肝散・・興奮しやすく、精神不安、イライラを伴う場合
    抑肝散加陳皮半夏(抑肝散+半夏、陳皮)・・より神経症状が強く、悪心、嘔吐などの消化器症状を伴う場合

     

    ●「対」(つい)の概念・・陰陽・寒熱・気血・背腹・臓腑・・中医学の「五行学説」

     

    ●中医学理論から認知症を考える
    肝心:欠くことのできない大切なこと(「きもごころ」と読む場合、こころ・たましい・正気を表す)
    ・・心は神志(心血、心気)を主る➡意識・知識・理性↓→中核症状
    ・・肝は情志(肝血、肝気)を主る➡感性・本能・欲望↓→BPSD
    心血は衰えやすい 心血虚・・健忘、不眠、多夢
    肝気鬱血・・亢進、失調・・BPSD(所有欲、支配欲、帰巣本能)

     

    ●肝の治療原則
    1. 気と血を同時に治療する
    2. 脾(消化器官)への配慮(症状がなくとも配慮=「未病を治す」の原則)
    3. 二次的変化への配慮・・虚血、痙攣、震え

     

    ●抑肝散加陳皮半夏の効用(一部掲載)
    ・陳皮と半夏の組み合わせは二陳湯に由来する対薬
    理気化痰の陳皮と燥湿化痰の半夏を抑肝散に加えたことで消化吸収機能を高める効能を期待
    ・陳皮に含まれる成分が消化管ホルモンのグレリンを介し5-HT₂受容体拮抗作用によって食欲改善効果をもたらしている可能性を示唆

    ※HiroshiTakeda, ChiharuSadakane,TomohisaHattori,etal.Rikkunshito,an Herbal Medicine,Suppresses Cisplatin-Induced Anorexia in Rats Via 5-HT2 Receptor Antagonism.Gastroenterology 134:2004-2013,2008.

     

    ●陳皮に関する最近の知見
    1) 陳皮の成分ノビレチンの作用*1
    記憶障害改善作用
    脳コリン作動性神経の変性抑制作用
    脳内でのAβ蛋白質の 蓄積抑制作用
    Aβの神経毒性抑制作用
    神経保護作用
    2) ミエリン(髄鞘)の再生作用*2-3
    3) 抗不安作用*4
    *1 漢方と最新治療 16(4);247-250,2007日薬理誌 132,155-159,2008
    *2 J of Neuroscience Research 85 2007 Neuro 2007 Sep.10
    *3 Administration of Chinpi, a component of the herbal medicine Ninjin-Yoei-To, reverses age-induced demyelination
    *4 phil 漢 方 No.46 : 26-28, 2014

     

    ●アルツハイマー型認知症にならないための食習慣
    1. 青魚を摂取:ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)などのω3系・不飽和脂肪酸が有効
    2. ビタミン摂取:緑黄色野菜などのビタミンA,B,C,Eが有効
    3. カレーを摂取:黄色成分のウコンに含まれるクルクミンがべーたアミロイドタンパクの生成を抑制
    4. 赤ワインの適度な摂取:ポリフェノールが繊維化したβアミロイド蛋白を分解
    5. 野菜ジュースの摂取:ポリフェノールが繊維化したβアミロイド蛋白を分解
    6. 緑茶:カテキン

     

     

    第32回 熊本県外来精神科カンファレンス
    平成30年9月8日
    演題:アルツハイマー型認知症の脳形態、視覚情報処理、初期診断と治療
    〜漢方薬・西洋薬による認知症薬物治療を総括して〜 宮澤仁朗先生
       

    【開催報告】埼玉小江戸漢方カンファレンス2018秋〜鍼灸師医師交流会・薬剤師学術講演会〜
    特別医療法人 さっぽろ悠心の郷 ときわ病院 院長 宮澤仁朗先生

     

     

    画像に含まれている可能性があるもの:1人、立ってる、室内

     

     

    画像に含まれている可能性があるもの:1人、室内

     

    画像に含まれている可能性があるもの:2人、、スマイル

     


    【2018年9月13日(木)18:30 〜 20:45】埼玉小江戸漢方カンファレンス2018 〜鍼灸師医師交流会・薬剤師会学術講演会〜:宮澤 仁朗 先生 &中島 衛 先生&菊池 友和 先生&奥平 智之 先生

    0

      JUGEMテーマ:食事・栄養療法

      JUGEMテーマ:鍼灸・漢方・東洋医学

       

       

      埼玉小江戸漢方カンファレンス2018
      〜鍼灸師医師交流会・薬剤師会学術講演会〜


      ★医療関係者であればどなたでもご参加いただけます。会のあとに情報交換の場がございます。


      日 時: 2018年9月13日(木)18:30 〜 20:45
      場 所: ラ・ボア・ラクテ 川越駅西口 埼玉県川越市脇田本町22-5

       

      〜 プログラム 〜
      <座長>    
       医療法人緑光会 東松山病院 副院長 中島 衛 先生

      <教育講演>
      『鍼灸師・医師の連携の大切さ』
       埼玉医科大学総合医療センター/麻酔科ペインクリニック
       かわごえクリニック東洋医学科    菊池 友和 先生

      <教育講演>
      『メンタルヘルスにおける栄養学と東洋医学』
       医療法人 山口病院 精神科部長 奥平 智之 先生

      <特別講演>
      『 認知症治療と漢方(仮) 』
       医療法人 ときわ病院 院長  宮澤 仁朗 先生    


      お申し込み:お名前・資格・ご所属・役職を
            村田の携帯(090-9680-4548)にショートメールでご連絡お願いいたします
      〇医療関係者であればどなたでもご参加いただけます。会のあと情報交換会の場がございます

      ◎参加費:1000円
      *薬剤師:日本薬剤師研修センターの研修受講シール1枚が認められております
        
      共催予定:鍼灸師医師交流会 川越市薬剤師会 狭山市薬剤師会 
                         クラシエ薬品株式会社 
      後援予定:埼玉県女性薬剤師会 日本栄養精神医学研究会 埼玉鍼灸学会
           一般財団法人東方医療振興財団 日本東方医学会  (公社)埼玉県鍼灸師会


      ★菊池友和(きくちともかず)先生プロフィール★
      鍼灸師
      埼玉医科大学 東洋医学科 研修生過程修了
      埼玉医科大学 東洋医学科 専任 
      埼玉医科大学総合医療センター 麻酔科、かわごえクリニック東洋医学科、埼玉精神神経センター 神経内科 兼担 現在に至る
      所属学会 日本東洋医学会 全日本鍼灸学会 日本頭痛学会 日本神経治療学会  日本自律神経学会 日本温泉気候物理医学会 など 


      ★宮澤 仁朗(みやざわ じろう)先生プロフィール★
               昭和36年4月10日、釧路市生まれ
      現職
       特定医療法人 さっぽろ悠心の郷 ときわ病院 院長
       札幌医科大学医学部・神経精神医学講座・臨床准教授
       精神保健指定医、日本精神神経学会認定医・指導医
      主な役職
       札幌市介護認定審査会会長(平成27年4月〜)
       札幌市精神科医会副会長(平成27年4月〜)
       北海道精神科病院協会理事(平成29年4月〜)
       札幌市医師会南区支部副支部長(平成21年4月〜)
       札幌市医師会代議員(平成13年5月〜)
       北海道医師会予備代議員(平成13年5月〜)
       社会保険診療報酬支払基金北海道支部審査委員会委員(平成29年6月〜)
       北海道労働災害委員会精神部会委員(平成27年4月〜)
       北海道障がい福祉課精神科病院実地審査委員(平成27年4月〜)
       札幌市障がい福祉課精神科病院実地審査委員
       札幌市認知症初期集中支援推進事業チーム員医師(平成29年4月〜)
       厚生労働省認定・認知症サポート医(平成18年12月〜)
       札幌市介護認定審査会委員(平成12年6月〜)
       日本認知症グループホーム協会北海道支部顧問(平成27年4月〜)

      略歴
       昭和62年3月 札幌医科大学医学部卒業
       昭和62年4月 札幌医科大学神経精神医学教室入局
       昭和63年5月 総合病院伊達赤十字病院勤務
       平成2年4月 札幌医科大学神経精神医学教室
       平成4年4月 ときわ病院勤務
       平成4年12月 精神保健指定医
       平成12年1月 ときわ病院 副院長
       平成13年5月 ときわ病院 院長
       平成19年4月 札幌医科大学医学部・神経精神医学講座・臨床准教授
       平成20年8月 日本精神神経学会専門医
       平成27年4月 日本精神神経学会指導医
       平成12年4月〜平成29年12月 北海道精神保健協会「心の健康」編集委員
       平成13年5月〜平成21年3月 札幌市医師会 政策委員
       平成17年4月〜平成21年3月 北海道精神医療審査会委員
       平成23年3月〜平成27年6月 
       北海道テレビ放送(HTB)イチオシ!モーニング、火曜日レギュラーコメンテーター

      所属学会、及び主要研究領域
       日本精神神経学会(学会認定専門医および指導医)、日本老年精神医学会
       アルツハイマー病における画像解析(MRI,SPECT)、神経心理(Vision analyzerによる視覚情報処理)、生体磁気計測装置(MEG)による脳磁場測定の研究に従事していた。
       現在はアルツハイマー型認知症のハイスクリーニング検査Me-CDTの研究に携わっている。

      論文等
       宮澤 仁朗:新たなアルツハイマー型認知症の診断スクリーニング検査法「Me-CDT」.
       実験 治療 THE EXPERIMENT & THERAPY No.712:p49-53、2014.
       心の健康 2015年 第134号;アルツハイマー型認知症の早期発見を目指して 新たな診断スクリーニングツール「Me-CDT」

       の開発 p44−46.
       心の健康 2017年 第138号;認知症高齢者と運転―道路交通法の改正をうけて―P26-27

       

      ★奥平智之(おくだいらともゆき)先生プロフィール★
      精神科医・漢方医
      医療法人山口病院精神科部長(埼玉県川越市)
      日本栄養精神医学研究会会長 
      食事栄養療法倶楽部代表 
      埼玉メンタルヘルス交流会会長 

      病態が十分に解明されていない躁うつ病や統合失調症、発達障害は、未だ完治させる治療 法が確立されておらず、治療は“総力戦”であると考えている。
      一般的な精神医学的アプローチに加え、食事内容・東洋医学的所見・血液検査等も参考にしながら、個人個人の体質や病態に合わせ、食事療法・栄養療法・漢方治療を取り入れた精神科治療を実践している。臨床に日々取り組む傍ら、メンタルヘルスにおける栄養学や腸管の重要性、減薬方法について、講演を行っている。
      鉄欠乏の問題は老若男女にあり、鉄はココロと体、美容に大きく影響している。『貧血がない鉄欠乏症』が影響している心身の不調は、健康診断等で血液検査をしても、見逃されているのが実情。胎児の中枢神経系の発達などにも鉄が必須であるため、女性の鉄欠乏の問題は更に深刻。鉄欠乏女子を“テケジョ”と名付け、注意喚起をしている。 

       

      【著書】
      マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ 〜鉄欠乏女子(テケジョ)を救え!〜

      HPブログ
       


      【3月8日(木)19:00から20:45開催】【医療者限定】【山口智先生・喜多敏明先生・奥平智之先生】埼玉小江戸カンファレンス

      0
        埼玉小江戸漢方カンファレンス2018
        〜川越市医師会・薬剤師会学術講演会〜
        日 時: 平成30年3月 8日(木)19:00 〜 20:45
        場 所: ラ・ボア・ラクテ 川越駅西口 埼玉県川越市脇田本町22-5
        〜 プログラム 〜
        <座長> 
        医療法人山口病院 精神科部長
        東京女子医科大学東洋医学研究所 非常勤講師
        奥平 智之 先生
        <教育講演>
        『 漢方治療と鍼灸―生体の正常化に寄与する鍼灸の科学― 』
        埼玉医科大学病院 東洋医学科 講師
        山口 智 先生
         
        <特別講演>
        『 メンタルヘルスにおける漢方治療 』
        医療法人社団康喜会 辻仲病院柏の葉 
        漢方未病治療センター センター長 
        喜多 敏明 先生 
        ◎参加費:500円  ※事前申込み不要           
        ◎講演会終了後、情報交換会がございます。
        ◎お問い合わせ 村田 090-9680-4548
        *医師:日本医師会生涯教育単位
                    cc5:「心理社会的アプローチ」(0.5単位), cc69:「不安」(1単位)を取得できます。
        *薬剤師:日本薬剤師研修センターの研修受講シール1枚が認められております。
          
        共催予定:川越市医師会 川越市薬剤師会 狭山市薬剤師会 クラシエ薬品株式会社 
        後援:埼玉県女性薬剤師会 日本栄養精神医学研究会

        ★山口智(やまぐちさとる)先生プロフィール★
        埼玉医科大学医学部講師
        http://www.saitama-med.ac.jp/hospital/division/26integrated_medicine/staff.html
        (同大学病院東洋医学科、かわごえクリニック東洋医学科)
        【略歴】
        1957年埼玉県生まれ。
        (財) 東洋医学技術研修センター特別研修課程・埼玉医科大学大学院専攻生課程修了、医学博士。
        (財) 東洋医学技術研修センター研究員・筑波大学講師を経て、埼玉医科大学第二内科東洋医学部門、同大学東洋医学科主任。現在、埼玉医科大学医学部講師(東洋医学科所属)。
        筑波大学・明治薬科大学・東京有明医療大学講師を兼任。
        【主な学会活動】
        全日本鍼灸学会理事・関東支部学術局長、埼玉鍼灸学会会長、
        第58回全日本鍼灸学会学術大会々長。日本東洋医学系物理療法学会副会長。日本自律神経学会、日本温泉気候物理医学会、日本頭痛学会の各評議員。日本東洋医学会代議員、第15回日本統合医療学会大会副会長。
        【社会活動】
        東洋医学技術教育振興財団及び東洋療法研修試験財団の評議員を歴任。
        日本鍼灸師会代議員、その他医療法人及び学校法人の顧問・理事・評議員。
        【賞罰】
        2008年、厚生労働大臣表彰。その他関係団体・学会より表彰多数。
        ★喜多敏明(きたとしあき)先生プロフィール★
        辻仲病院柏の葉 漢方未病治療センター センター長
        https://www.tsujinaka.or.jp/
         
        【学歴及び職歴】
        1960年  大阪生まれ
        1985年  富山医科薬科大学医学部卒業
        1993年  医学博士取得
        1996年  富山医科薬科大学附属病院 和漢診療部助手
        1999年  富山医科薬科大学和漢薬研究所 漢方診断学部門助教授
        2003年  千葉大学環境健康フィールド科学センター准教授
        2004年  千葉大学柏の葉診療所所長
        2013年  現職
         
        【学会活動等】
        日本東洋医学会理事・専門医・指導医
        日本未病システム学会理事・未病医学認定医
        東亜医学協会理事
         
        【賞】
        日本東洋医学会北陸支部奨励賞
        第30回「漢方研究」イスクラ奨励賞
         
        【著書】
        やさしい漢方理論(医歯薬出版)
        https://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=201560
        入門漢方医学(南江堂)
        http://kampo-ikai.jp/contents/books_low19/
        EBM漢方(医歯薬出版)
        https://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=206640
        新装版プライマリケア漢方(日本医事新報社)
        https://www.jmedj.co.jp/book/search/detail.php?id=689
        好きになる漢方医学(講談社)
        http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784061541702
        ★奥平智之(おくだいらともゆき)先生プロフィール★
        精神科医・漢方医
        医療法人山口病院精神科部長(埼玉県川越市)
        東京女子医科大学東洋医学研究所非常勤講師(漢方外来)
        日本栄養精神医学研究会会長 https://www.j-np.net
        食事栄養療法倶楽部代表 https://www.saitama-m.net/cont9/main.html
        埼玉メンタルヘルス交流会会長 https://www.saitama-m.net
        病態が十分に解明されていない躁うつ病や統合失調症、発達障害は、未だ完治させる治療 法が確立されておらず、治療は“総力戦”であると考えている。
        一般的な精神医学的アプ ローチに加え、食事内容・東洋医学的所見・血液検査等も参考にしながら、個人個人の体質や病態に合わせ、食事療法・栄養療法・漢方治療を取り入れた精神科治療を実践している。臨床に日々取り組む傍ら、メンタルヘルスにおける栄養学や腸管の重要性、減薬方法について、講演を行っている。
        鉄欠乏の問題は老若男女にあり、鉄はココロと体、美容に大きく影響している。『貧血がない鉄欠乏症』が影響している心身の不調は、健康診断等で血液検査をしても、見逃されているのが実情。胎児の中枢神経系の発達などにも鉄が必須であるため、女性の鉄欠乏の問題は更に深刻。鉄欠乏女子を“テケジョ”と名付け、注意喚起をしている。
        【著書】
        『マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ 〜鉄欠乏女子(テケジョ)を救え!〜』
        http://amzn.asia/bHNDkGE
        【ブログ】
        http://mhealth.jugem.jp/

        *開催報告*【埼玉小江戸漢方カンファレンス秋】特別講演:消化器科系統の漢方薬 半夏瀉心湯を例に|田中耕一郎先生・新谷卓弘先生・石上等先生・奥平智之先生

        0

           

              開催報告 ● 埼玉小江戸漢方力ンファレンス2017

          〜川越市医師会・薬剤師会学術講演会〜

          日時:平成29年9月26日(火) 19:00〜20:45

           

          *特別講演:消化器科系統の漢方薬 半夏瀉心湯を例に*
          〜東邦大学医学部東洋医学研究室 田中耕一郎先生〜

          ○ 嘔気、胃の痞え感、下痢のいずれにも使えて、精神疾患にも使える薬で、副作用の問題も少なく、使える漢方薬は?

              半夏瀉心湯の処方で、消化器症状と安眠の両方が改善?!した症例を体験した

              半夏瀉心湯はもともとどういう薬?
           惱寒論』 感染症の治療で下方(下痢をさせる)を誤用して引き起こされた痞満(みぞおちのつかえ、違和感)に用いる。『金匱要略』嘔吐をして、腸がごろごろし、心下痞するもの→つまり、身体症状、主に消化管に効果がある

          ◆惷瞎射徇』狐惑病(精神疾患の一種)→精神症状?!(動悸、夢が多い、不眠、焦燥感)に効果がある。 

          ➤△任蓮甘草瀉心湯(半夏瀉心湯に甘草を増量)がより効果的 

              主証(感度、特異度とともにその漢方薬を選択するのに最も高いもの)を見極める

          ➤半夏瀉心湯の主証は、心下痞(みぞおちの痞え)+痛み無し

          ➤黄連湯の主証は、心下痞(みぞおちの痞え)+痛み有り

           

              心窩部は脾胃にもっとも関係ある部位食事性+精神的

          胸脇部は肝にもっとも関係ある部位精神的

              半夏瀉心湯を“和解剤”としてとらえると、最も漢方らしい薬の一つ

          脾(消化機能を支える系統:神経、内分泌、血管系など:司令塔・中枢)

          胃(消化管:実際の消化吸収:実務)

          ➤脾胃不和、つまり機能亢進(熱)と低下(寒)の混在している状態を解消する

              東洋医学では、熱は熱邪としてとらえ、必ずしも熱邪=発熱ではない!

            自覚症状:熱感を伴う口渇、多汗、ほてり怒り、焦りなど精神的な興奮、煩躁、不眠

            他覚所見:疸、湿疹(発赤熱感の強いもの)、皮膚化膿、小便不利+尿色、色、便秘、舌色紅、脈数、口臭、体臭、出血

              黄色の“清熱剤”〜よく共に用いられる〜

          ・黄芩|頭部 肺 大腸➤東洋医学では、肺―大腸―皮膚は、同じ系統

          ・黄連|胸部、胃、煩躁→消化管+精神症状➤東洋医学では、心ー小腸は、同じ系統 

          ・黄柏|下半身 腎

          ・大黄|瀉下以外に清熱(抗炎症など)に優れる

              半夏瀉心湯の報告

          ・イリノテカン(CPT−11)への副作用対策➤早期下痢にも遅発性下痢にも効果

          ・胃炎に対する有用性➤心下痞が確認できなくても一定の効果があり、胃炎の定番処方

          ・半夏瀉心湯と口内炎➤黄連の効果?

              半夏瀉心湯は、嘔気、胃の痞え感、下痢のいずれにも使えて、精神疾患にも使える薬

              東洋医学は精神と身体を分離せず、心身両方を含めて患者全体の理解を深めることを目標としています

           

          *教育講演:精神科医における漢方治療と栄養学|奥平智之先生

          「鉄欠乏女子(テケジョ)」とは何か?単に鉄が足らない女性という意味ではない。

          テケジョの見抜き方

          テケジョに良い漢方

           

          〜プログラム〜

          【教育講演】

          座長 いしがみ整形外科 

          石神等(いしがみひとし)先生

          演題『精神科における漢方治療と栄養学』

          演者 医療法人山口病院(川越)/東京女子医科大学東洋医学研究所           

          奥平智之(おくだいらともゆき)先生

           

          【特別講演】

          座長 やすらぎ内科院長     

          新谷卓弘(しんたにたかひろ)先生

          演題『メンタルヘルスにおける漢方療法〜半夏瀉心湯を中心に〜』

          演者 東邦大学医療センター大森病院 東洋医学科(漢方、鍼灸) 

          田中耕一郎(たなかこういちろう)先生

           

          【御略歴 石神等先生】いしがみ整形外科

          http://ishigami-seikei-cl.com

          2002年 日本大学医学部卒業 同整形外科入局

          2004年 公立阿伎留病院(現医療センター)整形外科医員

          2005年 埼玉県立小児医療センター医員

          2006年 日本大学医学部付属板橋病院

          2007年 日本大学医学部付属練馬光が丘病院

          2008年 川口市立医療センター整形外科医員

          2009年 日本大学医学部付属板橋病院

          2011年 社会保険横浜中央病院(現横浜中央病院)整形外科医長

          2013年 川越三井病院整形外科医長

           

          【御略歴 新谷卓広先生】 やすらぎ内科

          http://yasuraginaika.sakura.ne.jp

          1958年 3月         和歌山県東牟婁郡下里生まれ

          1983年 3月         富山医科薬科大学医学部卒業

          1992年 4月         飯塚病院漢方診療科医長

          1995年  10月       富山医科薬科大学 和漢診療学教室医局長

          1997年 4月         鐘紡記念病院和漢診療科医長

          2000年 4月         岡山大学医学部講師(東洋医学)

          2002年 4月         近畿大学東洋医学研究所教授

          2007年  12月       富山大学医学部 和漢診療学講座同門会会長

          2011年 4月         森ノ宮医療大学保健医療学部 鍼灸学科教授

          2016年 9月         やすらぎ内科 院長 現在に至る

           

          【御略歴 田中耕一郎先生】 

          東邦大学医療センター大森病院

          http://www.omori.med.toho-u.ac.jp

          日本東洋医学会専門医・指導医

          日本内科学会内科認定医 

          日本病院総合診療学会認定医

          日本心療内科学会

          日本医史学会

          日本抗加齢医学会

           


          【9月26日(火)19:00から20:40開催】【埼玉小江戸漢方カンファレンス2017】川越市医師会・薬剤師会学術講演会:田中耕一郎先生・新谷卓弘先生・石上等先生・奥平智之先生

          0

            JUGEMテーマ:鍼灸・漢方・東洋医学

             

            埼玉小江戸漢方力ンファレンス2017

            〜川越市医師会・薬剤師会学術講演会〜

             

            日時:平成29926() 19:0020:45

            場所:ラ・ボア・ラクテ 

            住所: 川越駅西口 埼玉県川越市脇田本町22-5

            Tel049-243-6600

             

            〜プログラム〜

            【教育講演】

            座長 いしがみ整形外科 石神等(いしがみひとし)先生

            演題 『精神科における漢方治療と栄養学』

            演者 医療法人山口病院(川越)/東京女子医科大学東洋医学研究所   奥平智之(おくだいらともゆき)先生

             

            【特別講演】

            座長 やすらぎ内科院長  新谷卓弘(しんたにたかひろ)先生

            演題 『メンタルヘルスにおける漢方療法〜半夏瀉心湯を中心に〜』

            演者 東邦大学医療センター大森病院 東洋医学科(漢方、鍼灸) 田中耕一郎(たなかこういちろう)先生

             

            *医師:日本医師会生涯教育単位:cc68:「精神科領域の救急」(1単位),cc70:「気分の障害(うつ)(0.5単位)を取得できます。

            *薬剤師:日本薬剤師研修センターの研修受講シール1枚が認められております。

            共催予定:川越市医師会   川越市薬剤師会 狭山市薬剤師会       

            【御略歴 石神等先生】いしがみ整形外科URL: http://ishigami-seikei-cl.com/

             

            2002年 日本大学医学部卒業 同整形外科入局

            2004年 公立阿伎留病院(現医療センター)整形外科医員

            2005年 埼玉県立小児医療センター医員

            2006年 日本大学医学部付属板橋病院

            2007年 日本大学医学部付属練馬光が丘病院

            2008年 川口市立医療センター整形外科医員

            2009年 日本大学医学部付属板橋病院

            2011年 社会保険横浜中央病院(現横浜中央病院)整形外科医長

            2013年 川越三井病院整形外科医長

             

            【御略歴 新谷卓広先生】 やすらぎ内科URL: http://yasuraginaika.sakura.ne.jp/

             

            1958 3        和歌山県東牟婁郡下里生まれ

            1983 3        富山医科薬科大学医学部卒業

            1992 4        飯塚病院漢方診療科医長

            1995  10      富山医科薬科大学 和漢診療学教室医局長

            1997 4        鐘紡記念病院和漢診療科医長

            2000 4        岡山大学医学部講師(東洋医学)

            2002 4        近畿大学東洋医学研究所教授

            2007  12      富山大学医学部 和漢診療学講座同門会会長

            2011 4        森ノ宮医療大学保健医療学部 鍼灸学科教授

            2016 9        やすらぎ内科 院長 現在に至る

             

            【御略歴 田中耕一郎先生】 

            東邦大学医療センター大森病院URL: http://www.omori.med.toho-u.ac.jp/

             

            日本東洋医学会専門医・指導医

            日本内科学会内科認定医 

            日本病院総合診療学会認定医

            日本心療内科学会

            日本医史学会

            日本抗加齢医学会

             

             

             

             

             


            【埼玉小江戸漢方カンファレンス2017】川越市医師会・薬剤師会学術講演会:久永明人先生・根本安人先生・奥平智之先生

            0

              埼玉小江戸漢方カンファレンス2017〜川越市医師会・薬剤師会学術講演会〜

               

              日時:平成29年3月7日(火)19:00〜20:45

              場所: ラ・ボア・ラクテ 川越駅西口 

              埼玉県川越市脇田本町22-5  Tel 049-243-6600

               

              【プログラム】

              座長:奥平智之(おくだいらともゆき)先生

              医療法人山口病院精神科部長/東京女子医科大学東洋医学研究所

               

              教育講演

              『メンタルヘルスにおける漢方の処方原理と生薬・食養生』

              医療法人山口病院(川越)/日本大学医学部精神医学系精神医学分野

              根本安人(ねもとやすんど)先生

               

              特別講演

              『  精神科領域の漢方治療の工夫と実際  』

              ホスピタル坂東/証クリニック和漢診療研究所 所長

              久永明人(ひさながあきと)先生

               

              ・医師:日本医師会生涯教育単位:CC83:「相補・代替医療(漢方医療を含む)」(1単位)を取得できます。

              ・薬剤師:日本薬剤師研修センターの研修受講シール1枚が認められております。

              対象:漢方や食養生に興味のある医療関係者を主な対象としております

              申込み:事前申し込みはありません。当日、会場に直接お越しください。途中参加退出は自由です。講演の配布資料ございます。

              参加費:500円

               

              ・お問い合わせ先  村田 090-9680-4548

               

              ・共催予定:川越市医師会 川越市薬剤師会 狭山市薬剤師会 さきたまオケラの会 日本栄養精神医学研究会 

               

               

               

              久永明人(ひさながあきひと)先生

               

              証クリニック併設和漢診療研究所所長/ホスピタル坂東副院長

              略歴

              1966年,神戸市の生まれ。1995年,富山医科薬科大学(現・富山大学)医学部医学科卒業。同附属病院神経科精神科で研修中より,寺澤捷年前教授に師事し和漢診療学を学んだ。1997年,医療法人社団和敬会谷野呉山病院(富山県富山市)精神科勤務。1999年,富山赤十字病院精神科部勤務。2000年,医療法人社団明寿会ふるさと病院(富山県氷見市)院長。2006年,弘前大学医学部医学科老年科学講座助手。2007年,医療法人サンメディコ下田クリニック(青森県弘前市)勤務。2008年,千葉大学大学院医学研究院先端和漢診療学講座助教。2009年,筑波大学大学院人間総合科学研究科講師。2011年,筑波大学医学医療系臨床医学域精神医学講師(改組による所属変更)。2013年,医療法人社団ひのき会証クリニック併設和漢診療研究所所長。2016年,ホスピタル坂東(茨城県坂東市)こころの診療科勤務。現在に至る。

              資格

              精神保健指定医,日本精神神経学会専門医・指導医,日本東洋医学会専門医,日本睡眠学会認定医,日本老年精神医学会専門医・指導医,日本認知症学会専門医・指導医,精神科臨床研修指導医

              学会活動

              日本東洋医学会代議員,同編集委員会合同英文誌(Traditional & Kampo Medicine誌)小委員会編集委員,同利益相反(COI)委員会委員

              著書(分担執筆)

              「うつ状態」「不眠」〜寺澤捷年(編集)『高齢者のための和漢診療学』(医学書院)

              「漢方薬」〜朝田隆・木之下徹(編集)『認知症の薬物療法』(新興医学出版社)

              「昼夜逆転患者のケア」〜山口徹・北原光夫・福井次矢(総編集)『今日の治療指針2013年版』(医学書院)

              「F06 脳損傷,脳機能不全および身体疾患による他の精神障害」〜中根允文・山内俊雄(監修)

              『ICD-10 精神科診断ガイドブック』(中山書店)

              など多数

              https://www.kampo.education

               


              | 1/1PAGES |

              calendar

              S M T W T F S
                    1
              2345678
              9101112131415
              16171819202122
              23242526272829
              30      
              << September 2018 >>

              selected entries

              categories

              archives

              recent comment

              • 【BRAIN FOOD−鉄と成績・認知機能】Dr.奥平の栄養漢方治療講座<鉄>
                瀬川里香 (12/19)

              links

              profile

              search this site.

              others

              mobile

              qrcode

              powered

              無料ブログ作成サービス JUGEM