【開催報告】埼玉小江戸漢方カンファレンス2018秋〜鍼灸師医師交流会・薬剤師学術講演会〜【認知症治療と漢方】宮澤仁朗先生講義

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    JUGEMテーマ:食事・栄養療法

     

    【認知症治療と漢方】宮澤仁朗先生講義
    漢方のお話だけでなく、簡易診断法、画像診断(脳形態、視覚情報処理)、検査方法など幅広い臨床経験から興味深いお話を伺いました

     

    ●近年アルツハイマー型認知症が増加
    診断技術の向上により・・新たな疾患概念:レビー小体型認知症

     

    ●アルツハイマー病の簡易診断法
    記憶の検査・・日時の見当識、遅延再生
    図形の描写・・立方体の絵
    SPECT(核医学検査)、頭部MRI
    血液・尿検査・・血液検査、生化学(肝・腎・甲状腺機能、ほか)

     

    ●認知症のBPSD(行動・心理症状:behavioral and psychological symptoms of dementia)に対する薬物療法・・幻覚妄想・夜間妄想・精神興奮等に対して使用
    ・・主流は非定型抗精神薬(第二世代抗精神病薬)、錐体外路症状は軽減したが、他の副作用が問題
    ➤➤漢方薬の特徴、有用性を考える!!

     

    ●アルツハイマー型認知症に対する漢方治療
    抑肝散・・興奮しやすく、精神不安、イライラを伴う場合
    抑肝散加陳皮半夏(抑肝散+半夏、陳皮)・・より神経症状が強く、悪心、嘔吐などの消化器症状を伴う場合

     

    ●「対」(つい)の概念・・陰陽・寒熱・気血・背腹・臓腑・・中医学の「五行学説」

     

    ●中医学理論から認知症を考える
    肝心:欠くことのできない大切なこと(「きもごころ」と読む場合、こころ・たましい・正気を表す)
    ・・心は神志(心血、心気)を主る➡意識・知識・理性↓→中核症状
    ・・肝は情志(肝血、肝気)を主る➡感性・本能・欲望↓→BPSD
    心血は衰えやすい 心血虚・・健忘、不眠、多夢
    肝気鬱血・・亢進、失調・・BPSD(所有欲、支配欲、帰巣本能)

     

    ●肝の治療原則
    1. 気と血を同時に治療する
    2. 脾(消化器官)への配慮(症状がなくとも配慮=「未病を治す」の原則)
    3. 二次的変化への配慮・・虚血、痙攣、震え

     

    ●抑肝散加陳皮半夏の効用(一部掲載)
    ・陳皮と半夏の組み合わせは二陳湯に由来する対薬
    理気化痰の陳皮と燥湿化痰の半夏を抑肝散に加えたことで消化吸収機能を高める効能を期待
    ・陳皮に含まれる成分が消化管ホルモンのグレリンを介し5-HT₂受容体拮抗作用によって食欲改善効果をもたらしている可能性を示唆

    ※HiroshiTakeda, ChiharuSadakane,TomohisaHattori,etal.Rikkunshito,an Herbal Medicine,Suppresses Cisplatin-Induced Anorexia in Rats Via 5-HT2 Receptor Antagonism.Gastroenterology 134:2004-2013,2008.

     

    ●陳皮に関する最近の知見
    1) 陳皮の成分ノビレチンの作用*1
    記憶障害改善作用
    脳コリン作動性神経の変性抑制作用
    脳内でのAβ蛋白質の 蓄積抑制作用
    Aβの神経毒性抑制作用
    神経保護作用
    2) ミエリン(髄鞘)の再生作用*2-3
    3) 抗不安作用*4
    *1 漢方と最新治療 16(4);247-250,2007日薬理誌 132,155-159,2008
    *2 J of Neuroscience Research 85 2007 Neuro 2007 Sep.10
    *3 Administration of Chinpi, a component of the herbal medicine Ninjin-Yoei-To, reverses age-induced demyelination
    *4 phil 漢 方 No.46 : 26-28, 2014

     

    ●アルツハイマー型認知症にならないための食習慣
    1. 青魚を摂取:ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)などのω3系・不飽和脂肪酸が有効
    2. ビタミン摂取:緑黄色野菜などのビタミンA,B,C,Eが有効
    3. カレーを摂取:黄色成分のウコンに含まれるクルクミンがべーたアミロイドタンパクの生成を抑制
    4. 赤ワインの適度な摂取:ポリフェノールが繊維化したβアミロイド蛋白を分解
    5. 野菜ジュースの摂取:ポリフェノールが繊維化したβアミロイド蛋白を分解
    6. 緑茶:カテキン

     

     

    第32回 熊本県外来精神科カンファレンス
    平成30年9月8日
    演題:アルツハイマー型認知症の脳形態、視覚情報処理、初期診断と治療
    〜漢方薬・西洋薬による認知症薬物治療を総括して〜 宮澤仁朗先生
       

    【開催報告】埼玉小江戸漢方カンファレンス2018秋〜鍼灸師医師交流会・薬剤師学術講演会〜
    特別医療法人 さっぽろ悠心の郷 ときわ病院 院長 宮澤仁朗先生

     

     

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