【アルコールと栄養】田亮介先生講義:2018.12.13【開催報告】第20回日本栄養精神医学研究会

0

    JUGEMテーマ:食事・栄養療法

     

    アルコールと栄養】田亮介先生講義


    ● アルコールは「酒は百薬の長」か?


    ・約2000年前の中国(新の時代)にて、酒と塩と鉄に対して、政府が専売特許を敷いた際に、帝王王莽(おうもう)が用いた「税金を多く集めるためのフレーズ」・・・・『漢書』の食貨志に記録が残っている。


    ⇒日本語で書かれた最古の文献では、『徒然草』の第175段に登場するが、
    実は、「酒は百薬の長とはいうけれど、多くの病が酒より生じている」とも記載されている。

     

    60以上の病気や外傷がアルコールによって引き起こされる(WHO)


    ⇒飲酒による死者:年間330万人・・病死の場合、二大要因は糖尿病と心臓疾患


    ・WHOではアルコールの消費量を2030年までに10%減らすという目標を定め、各国に実現を推奨している(WHO、2014)

     

    飲酒量のJカーブ・・少量飲酒で影響がないわけではない、全体の総死亡率としてJカーブになっているだけ


    少量飲酒であっても、リスクが上がる
    →高血圧、脂質異常症、脳出血、乳がん(40歳以上)など


    ・肝硬変の場合は、指数関数的な傾向
    →ある水準を超えると一気にリスクが増加


    ・少量飲酒によって罹患率が下がる傾向もある
    →虚血性心疾患、脳梗塞、2型糖尿病など

     

     『ドリンク』という単位で飲酒量を考える


    1ドリンク=純アルコール量10g
    ・男性の推奨は1日平均20g(2ドリンク)以下=ビール500售1本or日本酒1合
    ・女性の推奨は1日平均10g(1ドリンク)=男性の半分


    男性1日平均40g(4ドリンク)、女性1日平均1日平均20g(2ドリンク)以上
    →生活習慣病のリスクを上げる


    多量飲酒者:1日平均6ドリンクを超える飲酒量
    →依存症のリスクになることが知られている

     

    SNAPPY-PANDA」=自分の飲酒量を知る。飲酒運転を防止する


    ※飲酒量チェックツール 飲酒運転防止ツール

    SNAPPY-LIONとLINEでお友達になり、「こんにちは」と話しかけてみる

     

     

    ● アルコールと栄養・・飲酒でメタボになるか? 低栄養になるか?


    ・アルコールは栄養素をほとんど含まないempty calories(栄養素の含まれないエネルギー源)


    ・体に蓄えられることのないカロリー

     

     

    ● アルコールによる低ナトリウム血症


    ⇒原因:‖瞭發任凌緤量の増加、⇒尿作用によるナトリウムの排出


    アルコール依存症の17.3%で低ナトリウム血症


    ・症状:頭痛、吐き気、食欲不振、疲労感

     

     

    ● アルコールによる低カリウム血症


    ⇒原因:ゝ杣障害、▲泪哀優轡Ε猊埖(カリウムの尿中喪失が増加)(Elisaf M, 2002


    ・低カリウム血症により、疲労感、足がつる(こむら返り)、食欲不振などの症状が出現

     

     

    ● アルコール誘発性低血糖症


    ⇒アルコールの作用ではなく、肝機能低下に伴う糖新生力の低下


    ・糖尿病薬の併用の時には注意

     

     

    ● お酒の影響・・・中性脂肪↑、尿酸↑、MCV↑

     

     

    ● ペラグラ


    ・ニコチン酸(B3)の欠乏による


    ・3 Dが主症状:“乕羮評(dermatitis) ⊂嘆輯鐓評(diarrhea)精神·神経症状(dementia)


    ⇒原因:.縫灰船鷸世料斡酳質であるトリプトファンや、▲縫灰船鷸盛臉時に必要なビタミンB1, B2,B6の欠乏によっても発症


    ・ニコチン酸, トリプトファン・・・・・豆類,牛乳,肉類,魚類,卵,小麦など

     

     

    ● アルコールと腸管


    ・飲酒による下痢の発生頻度: 30〜60%


    ・アルコールによる下痢の特徴:…名鑛痛を伴うことはない、脱水や血中K、Mgなどの低下、0酒を控えれば消失

     

    ・自閉症:クロストリジウム属(悪玉菌のウェルシュ菌など)が多い


    ・糖尿病:アッカーマンシア(善玉菌)が少ない

     

    ・腸内フローラの変化⇒アルコール代謝で生じる「活性酸素」に関係


    ・飲酒はリーキーガットの原因に


    ・過敏性腸症候群:機能性疾患であるが、腸管透過性亢進の結果、慢性炎症による病態異常が根底にある

     

     

    アルコール性認知症・・可逆性の側面があり。発症年齢が比較的若い

     

     

    2018.12.13【開催報告】第20回日本栄養精神医学研究会
    医療法人財団青渓会駒木野病院 田亮介先生
    座長 松尾幸治先生

     

     


    コメント
    コメントする








       

    calendar

    S M T W T F S
      12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
    << January 2019 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    • 【BRAIN FOOD−鉄と成績・認知機能】Dr.奥平の栄養漢方治療講座<鉄>
      瀬川里香 (12/19)

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM